物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

寿都

ほとんどの用が終わり さて 映子殿に電話するか と思った朝8時。
「今夜呑むかい?」という。
今回はまだ1度も酒の席が無い。
「温泉でも行って呑むかい?」と投げると「温泉は嫌いだ」と投げ返す。
オラ「どこか行きたいところ無いかい?」
映子「行きたいところか~~~い。。。寿都」
寿都? なにかあるのか?
映子「前から一度いきたかったんだ。なんも無いっていうから」
変なヤツだ。
着替えて 松ヶ枝、天神、望洋台を抜け、
宣言通り9:50に、海が見える国道5号線の彼女の家の前で止まる。
映子「どっちから行くのさ?毛無峠かい?」
赤井川を通って仁木へ抜ける山道である。きっと見事な紅葉だろう。
雪にはまだ早いが、途中からちょっと不安でもあり、馴れたルートにした。
五助沢から塩谷駅、アップルロードを疾走し、余市、仁木、岩内を通って日本海へ抜けるルートだ。
助手席の映子殿は、通る場所場所でおもいついたように口をひらき
それがドライブの華となって笑いをさそう。
たとえば、五助沢は初めてきた場所だそうだ。私は幼い頃、祖父に連れられ山菜採りに来たが、彼女には「五助沢でいつも落葉キノコを採ってる人がいてさ・・・」と連想を誘うようだ。
また、仁木では「タクシーに乗ると、番地じゃなくてその家の名字で行き先言うんだってさ。同姓の家だと、運転手さんが下の名前を出して”スズキだれだれさんとこかい?”って訊くんだってさ」。
そしてたどり着いた寿都には、「いっや~・・・ほんとに何もないね」と呆れていた。
それでも、唯一みつけた追分記念碑のところで記念撮影。
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日本海はやや波があって 打ち寄せる岩場がなかなか魅力的でした。

昼は美国の寿司を食べようということで、帰路は岩内、泊を通り神恵内村から当丸峠へ向かう。
当丸峠での話題は、もちろん熊に始まった。
オラ「このあたりは絶対熊がでるよね」
映子「いるさ~。でも音出して走ってるから寄ってこないさ」
オラ「道路が太い昼間からちょっとは安心だけど、1台も通らない真夜中にガス欠して立ち往生して、携帯も圏外だったりしたらどうしよう、泣きながら車の中で夜明けを待たなくちゃ。歩いて越えようとしたら、絶対やられるよね」
映子「こんなところ歩いて通る人なんて居るか~い?」
そして話題は転がる。
オラ「私さ、子供の頃、山菜採りでは熊と蛇に気をつけろってことで、毒蛇も一生懸命本を読んでさ、でも子供だから”コブラは”とか”ハブは”とかまで真剣に読んでさ」
映子「コブラなんて北海道のどこにいるのさ。まむしはいるけどね」
そして、峠を越えて古平へ。
昼を回っていたので、古平で寿司をいただき、「余市で魚買って帰るか」を果たし、とろとろ車列の5号線を避けてふたたびアップルロードへ。
(連休初日の土曜とあってか、アップルロードではねずみ取り実施中)
そして五助沢から松ヶ枝、天神、望洋台を抜けて、14:30に5号線沿いの映子殿の家へ無事帰還。

降りながら「今夜呑むかい?」と映子殿。
彼女は3連休だからやる気満々だね。
でも私の頭の中には、やり残しの仕事が浮かんできて、
「ごめん、疲れた、勘弁」してもらった。

楽しい秋のドライブでした。

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