物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

面白い人

数年前に、行きつけの中華屋の忘年会に呼ばれた。
工房の関係者に声を掛けて、何人かで参加した。
私、関君、長女、そして、の*ら不動産のこにしさん。あと誰か居たかもしれないが記憶にない。
特筆すべきは、こにしさん。
地下室を買ったときに不動産の営業さんとして知り合ったのだが、なかなかそつのない応対で、頭の回転も速い人だと感じた。背は高くないがちょっとしたイケメンに分類されると思う。どうやら関くんと同じ歳らしい。

で。忘年会以来、テレビで中村雅俊をみるたびに思い出す。(別に、似てるわけじゃないんだよ) そのときの四方山話が頭にこびりついていて、中村雅俊=こにしさん と直結してるのだ。

だいぶ酒が進んでほぐれてきたのか「ぼく、若い頃はハンバーガー屋の店長やってたんですよ」と、こにしさんが自分の若いころの話をし始めた。
若い女の子にモテるからという理由で勤めていたらしいが、給料が安くて、不動産業に転身したらしい。
で、なぜ中村雅俊か。
忘年会の後半、カラオケの電源が投入されて、マイクが回ってきた時に、こにしさんは中村雅俊の曲を歌った。私と関くんは顔を見合わせた。関くんの十八番だったのだ。
歌い終わって、「中村雅俊の曲、好きなんですか?」と訊くと、「いや、別に好きってわけじゃないんですけど、昔の習慣ですかね」
「関君も中村雅俊の曲ばかり歌うんですよ」というと
「あはは、当時は中村雅俊さまさまでしたからね。ね」と関君と顔を見合わせた。
はあ、と笑顔をかえす関君。
ん? どういう意味なのだ? 質問しようかと思っていると、
「のとさん、プレリュードは今でも乗ってるんですか?」と逆に質問された。
「はい、4WSがあまりに便利で手放せません」
「僕も若い頃はプレリュードに乗ってたんですよ」え! 初耳だ。
「そうなんですか?!」
「ええ。まだ30そこそこの頃ですけどね」と、意味深な笑顔を見せた。
たぶん究極のデートカーと呼ばれた世代、運転席から助手席のシートが倒せる機能がついていた世代のプレリュードに違いない。
「だいぶ活用したんでしょうね」とふると
「まあ、それなりに。へへへへ」またしても、意味深な笑顔を見せた。
しかし今はさすがに落ち着いている。
晩婚だったせいか、子供はまだ小さかったけど。
で、なぜ晩婚になったかも、自分から話してきかせてくれた。人生いろいろだね。

そんな忘年会からしばらく経過して、私には「中村雅俊さまさま」の理由がまだわからなかった。謎は残しておくと心の健康に良くない。
で、同じ歳で、同じ中村雅俊の曲が十八番の関君に「あれ、どういう意味?」と訊いてみた。
「いや、よくわからないけど、たぶん、あれじゃないですか。中村雅俊のまねをしていれば外れが無いってことじゃないですか?」
ふうぅぅぅぅん。。。 男ってそういうもんなのか。
まあ、関君も若いころはだいぶ遊んだみたいだしw

とにかく、若いころいろいろやって、底が深くておもしろい人がたまにいる。

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