物書きは恥かき

しょっちゅうじゃないけど　たまに気が向くと　不動産サイトを覗いている。
首都圏はもちろん、気になる地方の物件も検索したりする。
で、このところちょっと気になっていたので　久しぶりに　＊＊不動産の営業　Kさんに電話してみた。
彼との出会いは、現在工房にしている地下室の購入だった。問い合わせに対応した担当がKさんだった。
メジャーな不動産会社の営業だけあって、そつのない機転の利く頭の良さを感じた人だった。
以来、Kさんには２つほどの物件の仲介でお世話になったほかに、ちょっとしたプロジェクトに声をかけて参加してもらったこともあり、ビジネスというよりお友達の感覚で話をするようになっている。

新宿＊＊ビルの勤務先に電話してみると、折り返してくれるとのこと。
待つことしばし。
どうやら職場内ではなく、外から携帯でかけてくれたもよう。
これから外勤か。職場内では気軽な口調であからさまな話ができないからか。
いずれにしろ、営業は時間が命、お久しぶりの挨拶もそこそこに、早々に話題を切り出す。

オラ：どうもここ１年くらい、めぼしい物件が載っていないんですよね。２年くらい前は、お、これいいかも　って思えるようなのがちらほらあったんだけど。いま、どうです？動き有ります?
K氏：あーー、そうかもしれないですねーー。

以下、会話の結論を要約すると。

・一時期目立った資金繰りのために売らなくてはという筋はもう出尽くしているので、以前のようなお買い得物件はほとんどないかもしれない。
・ここ２年ほどは不動産が値上がりしていて、現在は踊り場状態。若干値下がりの兆しがあり、たぶんこの先、下降線を辿るだろう。
・今は買うときじゃない。売る時でもない。どうしても必要な人以外は。

オラ：なるほど。中国人はどうです？高い物件を買いあさっているというニュースありましたけど。
K氏：ええーー、うちでのお取引でもちらほらそれらしいお名前を見かけますが、特に積極的にターゲットとしては動いてはいません。

以下、会話の結論を要約すると。

・中国国内では不動産が高騰していて、日本の不動産が割安になっている。
・バブルがはじけたら、日本で買った不動産が投げ売りされるかもしれない。

まあ、このあたりはすでにあちこちで話題になっていて、一般人でも予想できる範囲ですね。
バブルの頂点がいつなのかは、てっぺんを過ぎてからじゃないと気がつかないかもしれないけれど、みんなが危ないといっている間はわりと大丈夫で、みんなが大丈夫といっているときが一番危ない。これは株も同じだ。
中国の景気が冷え込めば、大なり小なり影響をうける国の数は多いでしょうね。アジアはもちろん、アメリカだって。
すでに中国から撤退し始めている企業もあるというし、まあ、少なくともこれから進出するのはリスク高そうだし、利幅も少なそうですね。これも株と同じ。
すでに撤退し始めた企業は、「頭としっぽをくれてやれ」なんでしょうね。
やはり、しばらくは中国や海外とは関わらない商売でやっていきたい。。。間接的には無理かもだけど。
だって、取引先が中国に展開していてその影響でどうにかなると、間接的に多少は余波がくるだろうから。
リーマンショックで仕事が減って、ついには破産宣告して廃業した大阪の某社のように。
我が社（私）は事前に様子がおかしいのを察知していたから、ひとのいい関君にあれこれ依頼がきても、前金振り込んでもらってから動くようにして用心してたから無傷だったけど、知り合いの会社では、普段通り請けていて結局回収できなかったところが複数あって、債権者会議の後、関君にぼやき電話してきたもんね。
（我が社は、疑り深いわたしのおかげでｗ　債権者会議に出る必要なく済みました）

そのうちふと、何か思いついたのか、

K氏：そういえばのとさんの小樽の土地、どうしました？
オラ：えーっと、小樽のどの土地です？
K氏:小樽の、どこでしたっけ、、えーっと・・・２年くらい前に買われた・・・
オラ：ああ、運河に近いところの？
K氏：ええ、あれどうしました？
オラ：まだ持ってますよ。
K氏：あそこを買われた頃が一番安かった時期じゃないですかね。そのあと、値上がりしてきたんですよ。
オラ：そうですか。いま、月＊万円で駐車場に貸しています。計算では＊＊＊でモトがとれそうです。
K氏：そうですかー。それはいいかもしれませんねーー・・・・。

何か考えている様子。そのプロの思考が気になるぞ。

オラ：どうかしました？
K氏：いや、そういえばと思い出したもので。

うーむ。今度、酒に誘ってその頭の中を聞き出したいｗ
生きているうちの始末の相談もあるし。