物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

大腸ポリープその1

前日
いよいよ手術が近いというのに 本人はすっかり忘れていて、
映子君からのメールで あ、そうだった と気が付くしまつ。
夜8時までに食事を終えねば。
手術後は飲み食いも制限されるかなと予想して 前日の夕食は5時になじみの中華屋さん「大盛苑」へ行く。
関君が平らげてくれるもんで 目に付くままに料理を頼む。
といっても好物は決まっていて ボイル餃子、かた焼きそば、きゃべ玉、豚バラ陶板鍋、そして関君用のレバ焼き定食(レバニラと半ラーメン、ザーサイのセット)くらいだ。
4品は半分ずつ私がいただいて、残りは関君がレバ焼き定食と一緒に始末してくれる。よく入るものだ。
この店ではいつも奥さんや大将と世間話をする。
皿を運んできた奥さんに
「実はわたし 明日手術なの」と告げると「えっ!」という顔をして「えー どこ?何の手術?」と想像がつかない様子は無理もない。
私が言いそびれていると「あ! 美容整形!」とひらめいたらしい。
おお、それもいいかもしれない。次はw

当日
朝8時半、自分でMINIを運転して病院へ行く。
前に1回やっているから、腸内を綺麗にする液体をちびちび呑んではトイレへ行くという下準備も馴れたものだ。
しかし点滴の針射しには閉口だ。
私はこれまでの人生で一度も点滴のお世話になったことがない。
スキーでも大ケガをしたことなく、盲腸も切ったことがない。
だから 自分の血管がそんなに難しいとは思いもよらず、前回はどうにもうまく射してくれず 痛さと気味悪さにやめてもらった。
今回は事前に「点滴の針が刺さりづらいようなので上手い看護婦さんにやってもらいたい」と頼んでおいたが、
まず最初の看護婦さん
それほど新米には見えない人だが 両腕を調べたあと 右手の手首 親指の付け根あたりに射そうと試みる。
なんて恐ろしい場所に射すのだ。。。
私はそっぽをむいてささってくる針の感覚に集中するがしかし 上手くいかないのが伝わってくる
彼女も「どうかなあ」といって、チューブを繋いで液体を注入しはじめるが、とたんに手首に痛みを感じて
「いた いた いたたた」と私は主張する「手が動かなくなるのは仕事で困る」
病院で我慢して、のちのちおかしなことになるのは厭じゃ。はっきり主張しよう。
彼女はあきらめ 撤退して 次の人にバトンタッチ。

2番目の看護婦さんは そういえば整形外科でみたことがある。美人だけどキツそうな人だ。
しかたないわねと自信満々に 今度は左手の甲を狙った
今度も私はそっぽをむいて様子をみるが いったん射した針を中で抜いたり射したりするのがわかる
もたもたしているのだ
「その 抜いたりするのが 厭な感じでね。点滴に代わる方法ってないんでしょうかね」と 独り言のように言い そのうち「いた いた いたたた」と私ははっきり主張する。のちのちおかしなことになるのは絶対に厭じゃ。

こんなに医学が発達しているのに 未だにこんな未開の分野があるのだね 医療って。

強気だった彼女も敗北し、あっちにいた「主任!」を呼んだ。
お 主任か 期待できそうだ。
やってきた主任は ちゃらちゃらした様子がなく しっかりと仕事をする人風だ 嬉しい
2人目が使っていた針を見て「これ#番じゃなくて$番持ってきて」と指示する
「#番は細いけど腰がないから。$番でも血管よりは細いから大丈夫」
そして 主任は 私の左腕をパンパンと叩いて ささっと入れてしまった
嬉しい! なんて嬉しい!
しかも ほとんど痛くないじゃないか
医療ってこうでなくちゃ
最初からこの人にやってほしかった・・・

なんというか この 点滴の針射しだけで 疲れてしまって 検査室に呼ばれるまでベッドにぐったり横たわりました。
カーテンの向こうでは、主任が敗北した看護婦さんに 今回の技術解説をしている声が聞こえる。
そうだよ もっとお勉強して 患者に苦痛を与えないようなりっぱな看護婦さんになってくださいね。

・・・・・・・・・・to be continue

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