物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

税金の行方

うちのふぁみりぃは、わりと小食揃いだ。
燃費がいい。
フィットやプリウスにはとうていかなわないが、
4台とも、町なかでもリッター9から、高速だと15~18Kmのレンジに納まっている。
うちの業務では、車は仕事の足として使うとはいえ、無いと商売できないものではない。
だから、どんな裏事情があるか知らないが、ガソリン代が暴騰してるのは、腹は立つけど死活問題まではいかない。
しかし。
灯油はひどい。
18リッター1700円とかいう看板をみて、なんだこれは!とあきれた。
あきれたのだが、幸いなことに、昨年冬から我がマンションは灯油を使用していない。
ガスストーブと電気ヒーターで過ごしている。
だから、灯油が倍以上になっていても財布を直撃はされないのだが、
たまに北海道の実家に帰ったとき、老人の多いふるさとの町を歩くとき、
『茶の間から石炭ストーブがほとんど消えた今の時代、この人たちにとって、灯油の節約は死活問題だろう』と心を締めつけられることがある。
ヘタをすると、人が生きていく権利を侵害しかねないのではないか。
20年も昔、「どんなに支払いが滞っても、水道は最後の最後まで止められない、生きていく権利を奪うから」と耳にしたことがある。
ほんとうかどうか、そんな状況に陥った人を間近で見たことがないので、真偽はわからないのだが、一理あると感心したものだった。
では今回の灯油はどうか?
コートはもちろんセーターも要らないような南の地方で暮らす人はともかく、北海道の人間にとって暖をとることは真冬の最高のごちそうである。
寒波のさなかの来客には、「ほら、まず暖まって」と、ストーブの前の一等席をすすめて歓待する。
客が帰るとき、家族が出かける前にも、「じっくり暖まって、中でまかなってからいきなさい」と、いたわる。
中途半端な暖まりかたで外にでると、すぐに骨の髄まで冷え切って、身体が凍るような感覚になるからだ。
ストーブの暖かさをめいっぱい吸収して、それをコートで包み込んでから、えいやっと気合いを込めて吹雪の中に身を投じる、それが北海道の厳冬の日だ。
若い人が減り、老人ばかりになり、景気もはかばかしくなく、年金だって税金その他で目減りして、物価は上がり、わずかな貯金だって減っていく。。。そしてとうとう、灯油抜き取り泥棒さえ出た北海道。
政治家が声高に、道路特定財源だの、見直し案だの叫んで自己アピールしているが、せめて灯油だけでも以前のような18リッター700円とか800円とか、そのくらいの値段のままに押さえるという国レベルの対策、政策はとれないのだろうか。
予算を節約するなら、まず不要な議員を削減、国会議員の数を減らして、議員給与を削減してはどう?
まあ、自分で自分の首を絞めるようなことはしないだろう。
でもね。
国民のための政治を行う人たちでしょ?
自分の存在が国民の負担になっていると思ったら、自己を犠牲にするのが公僕とちゃうの?
消防士だって、自衛官だって、みんな市民、国民のためにいざというときには自分を投じるじゃない。
『日本も大統領制にするほうがいい』という声もきいた。
『選挙に税金いっぱい使って。国会議員だって要らないくらいだ。地方をよく知る知事の方がよっぽど国民の生活を知ってる。知事と副知事が集まって、日本の相談すればいいんだ』という意見もあった。
極論だが、それに近いレベルの大改革がないと、日本はいつまでも国民が満足できる国にはならないように思える。

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