物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

どちらが可愛い?

昨年夏に生まれた初孫が、そろそろ6ヶ月になる。
自由自在に寝返りができ、いつのまにか部屋の端まで転がって、ご機嫌でカーテンをしゃぶっていたりするらしい。
そして近頃は、しきりに腕立て伏せのようなことをする。
少し前までは、床から離れるのは胸までだったのが、近頃は腹も浮くまでになり、短時間だが膝をたてて四つん這い状態がみえる。
そろそろハイハイにさしかかる段階のようだ。
でもまだ、手の方が足より強くて器用なので、ちょっと力をいれると前へは進まず後退してしまう。
頭が重たいので、疲れると床にぺたっと頬をつけて休憩する。
腕立て伏せの合間に、背中を反らせて腹を中心に方向を変えたりする。
手足をよちよち動かす様子は、まるでウミガメの子みたいだ。
可愛いものだ。

そういえば、御生母様である札幌の次女が「孫って無条件に可愛いもの?」と訊いてきたことがある。
赤ん坊というのは、他人の子でも愛らしいが、血のつながった自分の子、孫となると、愛情の分だけ増幅される。
比べようも無い。
では、子と孫ではどちらが可愛いか。という話題がでた。
将来はともかく現時点では、私は、自分が直接産んで育てた子の方だと答えた。おそらく、生まれてからこれまで見守ってきた年数の分だけ勝っているのかもしれない。
人生の先輩たる80歳のお母さんも「私も同じ、孫よりは子だわ」と答えた。お母さんの場合は、4人も孫がいるし、なおさらか。
2件のみのリサーチだが、母親というのはそういうものかもしれない。

次女は臨月の2か月前くらいまでパートに出ていたが、今ではべったり子育て中心、優しく頼もしい母親に専念している。
とにかく子供が可愛い様子で、Facetimeやメールで見る孫の屈託の無い満面の笑顔や仕草からも、いかに母親が頼りかがはっきりわかる。
幸せな子だと思う。
だから、まだ言葉が理解できるかどうかわからない孫に、つい「いつもお母ちゃんが一緒でイイネぇ。安心だねぇ」と言ってしまう。
そして、長女を育てていた時の自分を思い出す。
当たり前のことだが、自分の子の時はとにかく毎日が家事育児で慌ただしくて、こんなに落ち着いて岡目八目で眺めることなんてできなかった。それでも、可愛い仕草を写真に撮ったり、子供中心の生活にどっぷりつかっていた。
ただし孫は、女の子と違って母親離れが遅いといわれる男の子なので、「幼稚園に行かない」と泣きわめく甘えん坊にならないだろうかと心配でもあるが、幼いうちは事情が許すかぎり、母親と過ごす時間が多い方が望ましいと考える。

今のうちは可愛いだけで育てているが、そのうち、危ないことを教えたり、事の善し悪しを教えたり、しつけをするようになると、可愛いだけでは済まなくなる。
そして、教育費もかかるようになる。
次女もこれからが大変だろうな。
ババとしては、すこやかに育つ環境構築の手助け、援護射撃をするくらいしかできないと、生まれてすぐに孫名義の口座を作り、教育費の積み立てをしている。
きっとどこのジジ・ババもやっているのではないだろうか。
これは、孫のためではあるけれど、育てなくてはならない我が子のため、親としての負担を減らすためなのだから、やはり孫より子に対する愛情の方が少し勝っているといえなくはないだろうか。
その証拠に、長女と次女には、孫の数抜きで平等に残そうと思っている。

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