物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

手紙

やっと涼しくなったので
次女に手伝ってもらいつつ
実家の大掃除にとりかかった

まずは父の書類を整理
処分するもののうち 手紙類をシュレッドしていて
教え子らしい つたない筆跡の古い手紙がでてきた

父は校長になる前の平時代に 知恵遅れの学級や
市立病院の院内学級を担任していたことがある

「せんせい おげんきですか
それではまた
みなさん おげんきですか」

同じ子からもう1通あった

「せんせい おげんきですか
**やめましたよ
おかあさんいませんよ
あそびにきてください」

何かあって 寂しかったのだろうか
すがる思いで書いてきたのだろうか
受け取った父はどうしたのだろう
何か行動したのだろうか
長い間 捨てずにとっておいたのは
何かしら気にとめていた子だったからではないだろうか
今ではすっかり大人だろうけど どうしているのだろう

心に秋風が吹いた

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