物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

日本が今在るのは運が良かっただけ?

東電の現場の技術陣が非常に優秀で、適切な判断で切り抜けてきたおかげ、というわけではなかったようだ。
なんだか、薄ら寒くなる話だ。
世界が日本の技術水準を信用しなくなっているのではいかと心配になる。
日本のハイテク企業が全て東電と同様のずさんな管理体制であると連想されるのが怖い。

そして、原発施設と放射線に関して首相への助言を求められていた内閣官房参与の小佐古敏荘東大大学院教授が辞任を表明した。あきれ果て、見捨てたとしか思えない。
まっとうな学者、まっとうな技術者であれば、自己のモラルが許さなかったのだろう。当然だ。


【4号機、燃料溶融寸前だった…偶然水流入し回避】
東京電力福島第一原子力発電所4号機で3月15日に発生した火災に伴う爆発の際、使用済み核燃料一時貯蔵プールに、爆発の衝撃で隣接する場所から水が偶然流れ込み、プール内にあった核燃料の過熱を食い止めた可能性があることが、東電の調査でわかった。
過熱が続いていれば核燃料が溶融し、現状を大幅に上回る放射性物質が放出される最悪の事態もあり得たとしている。
同原発は、3月11日の東日本大震災で津波に襲われ、外部電源が途絶。4号機の燃料プールへの冷却水注入も止まった。東電は現在、プールから1日約70トンの水が蒸発しているとみて、生コン圧送機で注水しているが、水位は計算通り上がっていない。東電はプールから水が漏れている疑いもあるとして調べたものの、原子炉建屋下部への漏水は確認されていない。
爆発は原子炉建屋の側壁が崩落するほど激しく、水素爆発が起きたとみられる。水の漏出先として東電が有力視しているのは、可動式のゲートを挟んでプールに隣接する「原子炉ウェル」。ゲートは爆発で破損し、水は原子炉ウェル側に漏れている可能性が高いという。
(2011年4月28日14時31分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110428-OYT1T00663.htm

【小佐古内閣参与が抗議の辞任 政権の原発対応遅れ批判】
内閣官房参与の小佐古敏荘東大大学院教授(放射線安全学)は29日、福島第1原発事故をめぐり「政府は法律などを軽視し、その場限りの対応で事態収束を遅らせている」と批判し、首相官邸に参与を辞任する意向を伝えた。小佐古氏は3月16日に就任。原発施設と放射線に関して首相への助言を求められていた。
政府の原発事故対応への不満が顕在化した。首相が「知恵袋」として活用するため起用した参与が抗議の辞任をするのは、極めて異例だ。
小佐古氏は29日夕、国会内で記者会見し、放射性物質の拡散を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による測定結果の公表遅れを問題視。原発作業員の緊急時被ばく線量限度を年100ミリシーベルトから年250ミリシーベルトに急きょ引き上げたことに触れ「もぐらたたき的、場当たり的な政策決定を官邸と行政機関が取り、手続きを無視している」と指摘した。
同時に、福島県内の小学校校庭などに累積した放射性物質に関し、文部科学省が示した被ばく線量基準は「国際的な常識ではなく、行政の都合で決めている」と述べ、厳格化するよう求めた、
2011/04/29 20:38 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042901000682.html

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