物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

玉手箱から出てきた昔話

拝啓
この度、大変なご心配をかけ 申し訳ありません。 ご両親の心情を思うと どんなに謝ってもすまされる事ではないという事十二分に承知しています。 私としては 出来得る限りの説得をしたつもりですが、結果的には器量不足を痛感しました。
思えば 私として反省しなければならぬ事 多々ありました。
彼女は単なる主婦としてだけではなく、社会の中で責任ある仕事をする能力を持っていながら それを発揮する環境を作ることに対し、私は非常に消極的でした。 又、私としては 男だから 女だから という事で 彼女の人格を無視する様な事をしたつもりは決してありませんが、結果的に彼女は無視された様に受けとってしまった事があったようです。 その他 いろ々ありますが、今回の届出に際し、彼女の言い分について理解はできるのですが、最後まで納得できないというのが私の正直な気持ちです。
現在でも変わりません。私が署名を拒み続けると 子供にも影響が出ると判断した上での事です。 この時点での この判断は正しかった という結果にする為、今後あらゆる努力を続けようと思っています。 そして署名した以上 その責任に対しては逃れる事ができないこと 当たり前ですが承知しています。 ただ 今後の事もあり 言い訳がましくなり 非常に恥ずかしいのですが、あの届出に対する私の気持ちを 小樽のご両親には正直に申し伝えたく思います。
 未来の事に対して’絶対’という言葉はありませんが、姓を戻すだけで 生活その他については従来通り という彼女の言葉を信じ、 私としては彼女に対する愛情も変わりありませんので、 いままで以上に寛容な態度を持ち 一日も早く元に戻れる様努力をするつもりです。
又、今回の事について 私達は当事者ですから つらい事があったとしても自らの責任ですが 子供達こそ一番の被害者といっても過言ではないと思います。 今まで以上に親として精一杯の事をしてやるつもりです。 甘えではありますが、 もし子供達の事についてお知恵を拝借したくなった時、相談に乗っていただきたく、何とぞよろしくお願い致します。 又、子供達は休暇中にお伺いさせていただく事 たいへん楽しみにしています。
今後共、いろ々な状況の許される限り、ご苦労をおかけ致しますが、子供達の楽しみを続けさせてやりたく思います。
誠に身勝手なお願いですが、お許しいただきたく お願いいたします。 最後になりますが、今後共、今までと何ら変わりなくお付き合いを続けさせていただきたく どうかよろしくお願いいたします。
                                       敬具
                                            信義

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