物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

新日本海フェリー

小樽を出てすぐのころは JALだのANAだのTDAだの
当時はスカイメイト半額だったもんだから
帰省には飛行機ばかり利用していた。
そのうち いろいろな交通手段を使ってみたくなって
新潟から小樽行きのフェリーを覚えた。
以来、何度利用したことだろう。

初めて乗ったのは30歳の頃だったろうか。
当時は、青函連絡船くらいの大きさの船で、
まるで自分のねぐらにもどってきたみたいな身支度と
馴れた仕草で乗り込むトラック便の運転手ばかり、
私のような素人の乗客は珍しかった。
食堂も、出港した昼と夜のわずかな時間帯に
麺類と丼物と定食だったろうか
味付けも濃いめな調理で数えるほどのメニューしかなかった。

そのうち、素人客が増えたのか、トラック便が増えたのか、
大きくて設備も充実した新造船に変わった。
レストランもメニューも立派になって、シアタールームもある。
嬉しいのは、お風呂とトイレが広くて綺麗になったこと。
そして水。
初めて新造船に乗ったときには、まっさきに洗面台に行き
水のにおいを嗅いで「おお 錆くさくない」と喜んでしまった。
もちろん 風呂場も、出てくるお湯も水も錆のにおいがしない。
これで入浴も快適、歯を磨いても快適 になった。

自営業なので盆暮れ無し 帰省のタイミングは難しい。
ふとしたタイミングで、仕事を携えてでも1週間は帰省できそうと踏むと、
車で新潟港に向かうべく、2,3日前から荷物と体調の準備を始める。
もう若くないので 夜中のうちに一気に新潟まで走るには 余力が要る。
今回もそう。
29日は夕方に仮眠するつもりが、いろいろ用件が発生して果たせず。
夜10時になって2時間ほど熟睡して 真夜中に出発した。
30日未明にフェリーの船着き場についたので、いつものように車中仮眠。
朝7時に乗船手続きをして、9時45分から乗船開始。
その20分後には、
フェリーの大浴場で出港の銅鑼を聞きながらのんびり入浴。
そして、2等寝台のベッドで、飲み物片手に久しぶりの読書に浸る。
仕事に関係の無い本だ。
もちろん、仕事はいつでもONのままだ。
海上でも圏内であれば携帯で打ち合わせ、
モバイル圏内であればノートPCでインタネに繋ぐ。

夜中のドライブも、フェリーで過ごす18時間も
私にとっては 仕事の合間の娯楽になる。
いつもの事務所がフェリーにすり替わった というだけ。
そして小樽に着いた後は
実家の居室が事務所にすり替わる というだけ。
環境が変わると気分も変わる。
帰省は 気分転換しつつ仕事する環境作り となっている。

仕事人間といわれそうだが 仕方ない
仕事が好きなのだろう わたしは たぶん 一生

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