物書きは恥かき

始めより 終わりむつかし ひとの道・・・窓際の凡才ですが おもいきり 生きてます

前提基準で また ぼろが出た

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●「ただちに人体に影響が出る量ではない」のマジック
たとえば 1/1000 だから大丈夫っていう量が、1000日間口から入ってきたとしたら1000/1000じゃんね?
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と日記に書いたのは3月16日、
それから12日が経過して、その間、水が汚染され、農作物が汚染され、そのたびにテレビでは何人の学者さんたちが「食べても大丈夫です。このくらいの量であれば飲み続けても大丈夫です」と言ってきたことだろう。

その学者さんたちは、暫定基準の指標が
「あくまで放射性物質が一度だけ放出されて、次第に減少していくことを前提とした一時的な指標である」
ことをわかった上で発言していたのだろうか?

毎日毎日、だらだらと放射性物質が新たに放出されているのはわかりきっているじゃないですか。
ニュースでも放射線量が取りざたされ、各地の計測値が発表され、Webではグラフさえ出ているのだから。

なのに学者さんたちは、それをまったく考慮せずに、1度だけ放出された前提の数値であれこれ解説してきたんでしょうか。
あるいは、偉い学者さんたちも、暫定基準の指標について理解していなかった?
理解せずに鵜呑みにして、安心です って断言してきたってことです?
自分の頭で考え確かめないなら学者といえないでしょ?
もしも、わかっていながら「大丈夫です」といっていたのだとしたら、それは隠ぺい協力、詭弁、欺きではないのか?

まるで、裸の王様のまわりで「立派な服でございますね」と褒め称える大臣や大人たちみたいだ。

友人知人たちは、とうに政府も東電も原子力安全・保安院も信用できないと口をそろえていたが、
今回のことで、さらに学者も信用できないと言い始めた。
巧みな言葉のマジックで国民をバカにしているとしか思えないです。
たとえば原子力安全・保安院の説明とか観てると、「可能性が無いとはいえない」とかいわずに「可能性はあります」ってどうしてストレートに言わないのだ?っていつも思います。

『「直ちに健康には影響しない。冷静に対処してほしい」の意味 』という、解説ブログさえあるw

http://blogs.yahoo.co.jp/yujiaibara/36647171.html

もう国内の誰の言葉も信用できない。
外国メディアの報道、外国の学者の発言、外国の政府の動向の方が信憑性がある。

—————————-NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110328/k10014951701000.html
“暫定基準 説明が不十分”

福島県産などの一部の野菜から国の暫定基準を超える放射性物質が検出された問題で、政府は、これまでこの暫定基準は一生食べ続けた場合の数値と説明してきましたが、実際には放射性物質が次第に減少することを前提とした一時的なものであることが分かりました。

暫定基準の基になる指標を作った原子力安全委員会事務局は、「健康への問題はないと考えているが、前提条件についての説明が不十分だった」と話しています。福島第一原子力発電所の事故で、厚生労働省は、今月17日、原子力安全委員会の指標に基づいて食品に含まれる放射性物質の暫定基準を設定し、基準を超える食品については食用にしないよう求めています。これを受けて、政府は「一生食べ続けるのでなければ健康に影響が生じない低い値」と説明し、この基準が一生食べ続けた場合の数値を示しているとしてきました。しかし、この暫定基準の基となった指標を作成した原子力安全委員会ワーキンググループの元委員、須賀新一さんは、あくまで放射性物質が一度だけ放出されて、次第に減少していくことを前提とした一時的な指標であることを明らかにしました。特に人体への影響が大きいとされる放射性ヨウ素については、基準の上限の値で長期間取り続けると想定している被ばく量を超えるおそれがあると指摘しています。今回、検出された放射性物質の値では、食品などを通じて健康に影響が生じるおそれはほとんどないということですが、政府は正確な情報を改めて説明することが求められます。原子力安全委員会事務局の都筑秀明課長は「健康への問題はないと考えているが、前提条件についての説明が不十分だった」と話しています。
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オマケとして、東大は東電のヒモつきというお話。

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http://www.insightnow.jp/article/6430
【東電のカネに汚染した東大に騙されるな!】純丘曜彰 教授博士 大阪芸術大学 芸術学部哲学教授

/寄付講座だけで、東電は東大に5億円も流し込んでいる。一方、長崎大学は、その買収的な本性に気づき、全額を東電に突き返した。水俣病のときも、業界団体は、東大の学者を利用して世論操作を行い、その被害を拡大させてしまっている。いま、同じ愚を繰り返してはならない。/

なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科にジャブジャブと流し込まれている。これは、東大の全86寄付講座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。(詳細データ http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/20110301kifu.pdf 本記事のコメントも参照せよ)

東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力のカネの黒い本性は、2002年の長崎大学大学院で暴露された。そもそも東京電力が、自分の管区とはほど遠い長崎大学に手を伸ばしたことからも、手口の異様さがわかるだろう。

長崎大学医学部は、戦前の官立六医大の一つという伝統を誇り、その大学院医学研究科を2002年4月から医歯薬学総合研究科へと発展させることになった。ここに突然、東京電力が、9000万円で講座を寄付したい、と言い出した。テーマは、低線量放射線の人体影響。そのうえ、その趣意書からして、原発推進とも受け取れる表現が踊っていた。これに対し、当時の学長、池田高良(まさに被曝腫瘍が専門)は、趣意書の書き直しのみで、カネの受け入れを強行しようとした。

このため、学内外から猛烈な反対論が沸き起こり、夏には混乱の学長選となった。おりしも、東京電力は、福島第一原発三号機で、炉心隔壁のひび割れの事実を伏せたまま、97年にむりに交換し、二千人近い作業員にかなりの被曝をさせ、その後もこの事実を隠蔽し続けていたことが、ようやく発覚した。もはや、なぜ東電が被曝後遺症を扱う池田学長に唐突に大金の話を申し出たのかは明白だ。かくして、代わって斎藤寛(公害問題が専門)が学長に当選。長崎大学は、9月に臨時教授会を開き、東京電力の寄付講座受け入れを取りやめ、すでに大学側に振り込まれていたカネ全額を東京電力に突き返した。

1956年に水俣病が発見された際、地元の熊本大学は、ただちに現地調査を行い、有機水銀が原因であることを特定し、チッソに排水停止を求めた。ところが、日本化学工業協会は、東大教授たちに水俣病研究懇談会、通称「田宮委員会」を作らせ、連中が腐った魚を喰ったせいだ、などという腐敗アミン説をでっち上げ、当時のマスコミも、この東大教授たちの権威を悪用した世論操作に乗せられて、その後も被害を拡大し続けてしまった。

いままた、同じ愚を繰り返すのか。「核燃料70%の損傷」を、燃料棒292本の7割、204本のそれぞれにほんの微細な傷があるだけ、などという、アホな詭弁解説をまともに信じるほど、いまの国民はバカではない。なんにしても、テレビで口を開くなら、まず、東京電力から受け取った黒いカネを、全額、返してからにしろ。

テレビもテレビだ。公正、中立、客観を旨とする以上、解説を学者に頼むなら、原発賛否両方の学者を公平に呼べ。調べるプロなら、連中のウラ事情ぐらい調べておけ。

/by Univ-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka

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